17歳の少女(3)伝えたいこと [想い出]
可愛がっていた尋美子が死んでしまった。
まだ、19歳・・
それも、念願の歌手デビュー。数日後に控えていた。
デビューCDも完成していた。
それなのに・・。
思った。
「僕は大人として、尋美に大切なことを伝えただろうか?」
「短かった生涯に、何か役に立つことを伝えたか?」
「尋美が何かハッピーになることを、してあげたか?」
もし、「太陽娘」で会ったとき、彼女の人生があと1年だと知っていれば
もっといろんなこと。伝えられたのではないか?
もしかしたら、事故を回避することができたのではないか?
何度もそう考えた。
でも、もう、遅い・・・・だから、その思い
当時、僕が準備中だった映画「ストロベリーフィールズ」に託した。
(つづく)
(写真上、柳原尋美17歳。ご両親の許可を得て掲載しました)