自分のスタイル、自分のキャラ(9)青春もの [最近、考えたこと]
僕の場合。意外なきっかけでスタイルを確立する。
当時、映画の製作部をやっていた友人。こう言った。
「SF映画なんて、日本では理解されにくいんだから、仕事に繋がる
よくあるジャンルのシナリオを書いてみろよ。
アホなPが読んでも、イメージできるラブストリーとか、
恋愛ものは需要があるし、ドラマ化される可能性も高いぞ」
反論したかったが一理ある。まず、ありふれたジャンルの物語を書いて
「書く力」があることをアピール。
それを仕事に繋げて、信頼を積み上げて、それからSFものを書く。
僕は後先考えずに、「これだ!」と思ったら全力疾走するので、友人のような
したたかな発想がなく、いつも損している。
友人のアドバイス通りに、SF以外のものを書いてみることにした。
(つづく)