心配をおかけしました・・（中）

　昨年の暮れの段階で、医者が「過労」と診断。１ヶ月の静養を言い渡されていた。

　何度も書いたが、「休まないと過労死するよ！」と言われていた。

　だが、毎回、映画は遺作のつもりだ。何より、この３年

　全てを「書道♡ガールズ」に賭け、全力で走り続けた。

　そのまま撮影に突入。そして編集。とうとう限界を超えた。　

　編集前に１度倒れた。
　
　それでも編集をスタート。製作会社には万が一。

　僕と連絡が取れなくなって、死亡が確認されたら

　スタッフのSさんに、あとの編集をお願いするように伝えた。

　最も信頼でき、僕の目指す作品を知るSさん。本人にもお願いした。

　そこまで考えたのは初めてのこと。

それほど体調はヤバかった。

　ただ、映画は監督が編集するものだ。

　黒澤明監督だって、大林宣彦監督だって、スピルバーグだって、

　自身で編集する。まず、僕自身がやらねばならない。

　なのに、近所のコンビニまで行くだけの体力がない。

　３度の飯より編集が好きな僕が、編集機に向かう気力も体力もなく。

　寝たきりとなっていた・・・。


　（つづく）