立ち稽古／リハーサル４

　演技ということでいうと、

　今回はそれぞれの役者に、厳しい課題を与えている。

　先に紹介したように、ミチル役の平沢いずみの場合。

　英語を流暢に話すことが課題。

　そんな平沢。抜群の演技力を持つ。

　それだけでなく、感情表現も抜群にうまい。

　最初に会ったとき、それを感じた。もの凄い子がいたものだ・・と思った。

　だが、今回。あえてそれを抑え。台詞のない表現を多数課した。

　目つき。まなざし。後ろ姿。手の動き。

　ほんの小さなリアクション。

　それらで感情や心の動きを表現してもらう。

　かなり高度な表現だが、それが出来なくてミチル役は成立しない。

　でも、平沢なら必ず、これもやってくれるはず。

　もの凄い能力を秘めた子だ。

　それを発揮する瞬間を楽しみにしている。

　（つづく）

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