紙選びは映画のキャスティングと同じ(下) [監督のお仕事!]
映画のキャスティング。
ルックスが似ている俳優でも、1人1人個性も能力も違う。
その役に最適の俳優。選ばなければ、映画は根底から崩壊する。
「シナリオに書かれた役に合う俳優」
という観点だけで、監督は俳優を選んではいけない。
「物語」「スタッフ」「ロケ地」「演出意図」「役割」「テーマ」と、あらゆる面を考えた上で俳優を選ぶ。
同じ様に書家は、紙の良さだけではなく、
自分が書こうとする「文字のイメージ」「大きさ」「テーマ」「筆」「墨」、
それらを総合的に考えた上で、最適の紙を選ぶ。
書道も映画も、共通するものがある。
(つづく)