スタート(下)取材せずに脚本は書けない! [製作開始!]
それ以前に、取材しないと物語を構築することができない。
野球でいえば「ここで満塁。ホームランが出るか!?」という設定を作ることで
ドラマを盛り上げられる。だが、野球を知らないと、その設定が作れない。
「とりあえず、書いて。あとで、取材して情報を入れればいいじゃないか? 」
そんなことを言う50代のプロデュサーもいる。
だが、それではシナリオは書けないのだ。
シナリオ作りというのはまず、取材して情報を集める。
そこから骨組みを作り、ドラマを構築するのだ。
取材せずに、どうやって骨組みを作れというのか?
野球を知らない人が「満塁ホームラン!」という劇的な設定を作ることはできない。
知らないものをシナリオに書くことはできない。
でも、器用な脚本家の場合。取材をさせてもらえなくても、
題材となるものの情報を極力排除して、ストーリーも似たような映画の一場面を借りて来て繋ぎ合わす。
そうやって、それなりの物語を作ってしまう。
ただ、そんなことをすると、物語が弱くなり、説得力がなくり、リアリティに欠ける・・。
だから、日本映画にはそんな作品が多いのだ。
それではいけない! 取材に行く・・。
今回の題材は「書道」。全く知らない分野だ。徹底した取材をする!