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太田組式ロケハン・方法論(下)現場百回? [ロケハン2009春Ⅱ]

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 ロケハンといっても、単にいろんな撮影場所を探すということではない。

 そこでカット割りや、カメラを置く場所等を考える。

 俳優の立ち位置。エキストラの有無。天気。風。俳優の動き。編集。どんな音楽をつけるか? 

 そうやって徹底的に演出を考えて、どうしても成立しないところは物語の方を変える。

 或いは他の場所を探す。さらに、後日、技術部の技師を呼んで、現場を見てもらう。

 その場所に何時間もいて考え続ける。

 刑事が「現場百回」といって殺人現場を何度も訪れる、

 犯行時を想像するように撮影現場を何度も訪れ、あらゆる角度から撮影と演出を考える。

 写真を取って持ち帰り、家で考える監督もいる。が、それは当然のこと。それ以前に現場で時間かけ、考え検討することが大切。

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 こうして「場所」を完全に把握し、あらゆる方向から演出プランを立てておくことで、撮影当日は俳優の魅力を引き出す仕事に専念できる。

 また、こうやって何度もロケ地を訪ねておくことで、その場所の魅力も引き出すことができる。俳優もロケ地も同じ。

 自分のイメージを全て押し付けるのではなく、本人たちの魅力を如何にして引き出しながら、物語に融合させるか?が大切だと思う。

 そんな魅力あるロケ地。今回も探す!

(つづく)


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