脚本家を目指した頃 [脚本]
このブログ。少しお休みしてしまった。
その間。僕が所属するシナリオ作家協会のリレー日記というのを担当。
「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのように、リレーで作家が
ブログを書くというもの。僕も友人の藤岡さん(「富江R」「富江・最終章」等の
ベテランライター)からのご紹介で、参加させて頂いた。
ここしばくらのことは、そちらに詳しく書いたが、読んでない方もいると思うので
こちらのブログで加筆、リライトして再録しておく。
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高校の頃から映画が好きだった。
大阪の学校だったので、帰りに大毎日地下劇場とか、戎橋劇場によく行った。その
内に自分でも、シナリオを書いてみたくなった。
でも、どんなふう書けばいいのか?全く分からない。で、キネマ旬報とか映画
の書籍に載ったシナリオを見て勉強。見よう見まねで書き始めた。
高校を卒業後。映画の専門学校に行く。
そして自主映画を始め、助監督を経験。その後、アメリカ留学。南カルフォルニア大
学の映画科で学んだ。けど、結局、学校で学んだこと。その後、役には立っていない。
帰国後。とにかく、脚本を書き続けた。書かなければうまくなれないからだ。
なのに、まわりにいた友人たち、皆、こういう。
自主映画の友人「今、金欠でバイトしていて、シナリオを書く時間がないんだ ・・・」
助監督の「今、撮影で忙しくて、書く余裕がないんだ・・」
脚本家を目指す後輩「賞に応募しようと思うんだけど、いいネタが見つからな いんだよね・・」
皆、何か理由をつけて書こうとしない。しかし、仲間内で一番にプロの脚本家
になった友人。こう言う。
「時間がない。金がない。ネタがない。そんなことを言っていたら、一生、シ ナリオなんて書けない。3日間。時間がある。そうしたら書け。金がなかろうが 、ネタがなかろうが、何としても書く!
いいネタを思いついた。時間がなくても、金がなくても書く。金が少しある。 1週間はバイトせずに済む。それなら、どんなことをしてでも1本シナリオを書 く!自分を追い込まないと、シナリオなんて絶対に書けないんだよ!」
その通りだ。プロデュサーがやってきて、「期限は**です。よろしくお願い
します」なんて言ってもらうのは、先の先の話。何より依頼がもらえるようにな
るために、書く力を付けることが一番。そのために何本も書いて力を付ける。
なのに「時間がない」「金がない」「ネタがない」と言っていてどうする?
自主映画時代もそうだったが、何も作らない奴は人の作品を無神経に批判。「
俺ならもっと、凄いものができる!」と言っていた。僕も最初はそう思っていた
が、いざ、作ると思ったものなんて簡単にはできない。8ミリ映画でさえも何本
も作らないと、評価されるどころかイメージしたものさえ、作る事はできなかっ
た。
シナリオも同じ。自分が書きたいものを書くのにも、表現力が必要。そして書
かないと表現力は育たない。何もせずに「俺は才能があるから!」という奴もい
るが、それは勘違い。数を書かないと、人に感銘を与えるシナリオは書けないの
だ。
アメリカ留学から戻り。アルバイトをしながら、シナリオを書き始めた。でも
、次の問題が立ちはだかる。シナリオを映画会社に持ち込もうとしたら、ほとん
どの会社で拒否された。「そんな暇も、そんな人員もいない」と言われる。
そこで先輩の助監督やプロデュサーに見せてまわった。でも、彼らもなかなか
読んでくれない。シナリオライターへの道。そこからスタートしたこと思い出す
。
いろんなことがあって、何度も絶望して、また、戦って、今は脚本家をしてい
る。監督もする。編集もする。自分が書いた作品を映画化するときは、製作費集
めもする。
現在、次回作の準備に走り回っている。今回はその日々の一部を綴ろうと思っ
ていたら、思わぬ事件。
自宅にあるG4。ネットができなくなった。まず、プロバイダーに電話。どうも
マックの問題らしい。マック側に電話。アップデイトされたセキュリィティシス
テムに不具合があることが分かる。
それを修復しようと、電話での指示で2時間ほど格闘するが駄目! 解決には
3つほど方法があると言われるが、いずれも時間と費用がかかる。少し考えて決
断することにした。
そんな訳で自宅でネットができなくなった。なのに、本日より、リレー日記を
担当せねばならない。で、ネットカフェに来て、この文章を書いている。明日か
らどうしようか?
自宅せねばならない作業もたくさんあるので、この日記を書くときだけ、駅前
のネットカフェに行くしかないのか?
実はこの日記以外にも、2つのブログをやっている。以前、僕が脚本を書き、
監督もした映画「ストロベリーフィールズ」の製作日記と、今現在の状況を知ら
せるブログである。
この2つは大量に書いておき、タイマーでアップすることもできるが、どうし
よう? と考えつつ、本日はこれから「ある物」を買いに行く。詳しくは書けな
いが、法に触れるヤバイものではない。それと巨大な下敷き(?)。とりあえず
、本日はここまで。
(つづく)