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キャラメルボックス「きみがいた時間 ぼくのいく時間」(上) [舞台演劇]

きみがいる時間 チラシ.jpg

 久々に見た劇団キャラメル・ボックスの芝居。毎回、SF的な設定やファンタジー物語で、ドキドキさせ、ハラハラさせ、最後には感動させてくれる。

 僕が目指す映画のジャンルも同じ方向にあるので、気になることが多い。

 「やられた!」と思ったり、「参りました!」と感じたり、「なるほど、そう来たかあ?」というのもあった。

 そして、とうとう「バック・トウ・ザ・フューチャー」ばりのタイムマシーンものが登場。僕もその手のネタを以前から考えていたので、ヤバい!という感じ。

 それが以前に見た「クロノス」。日本映画でも最近はタイムスリップものが数本登場したが、本当に作り方がヘタ。見ていてイライラするが、こちらの劇団は見事! 主人公を応援せずにいられなくなる。最後は号泣・・・。

 そのシリーズ4作目である本作「きみがいた時間 ぼくのいく時間」を見た。

 シリーズとはいえ、登場人物はほとんど変わる。毎回出てくるのはタイムマシーン・クロノス・ジョウンターだけだ。

 が、その設定がうまい。ドラえもんのように、いつでも、どこへでも行ける機械ではない。1作目は過去に行けるが、その時間には数分しかいることができない。そして直後に現代ではなく、未来へ飛ばされてしまう。

 繰り返すたびに、より先の未来へ飛ばされる。交通事故で死んだ彼女を助けようとする主人公。でも、過去に戻り、それを伝えようとすると邪魔が入る。数分で未来へ飛ばされる。

 そして最後は彼女を救うことができても、そのあと彼が飛ばされる時代は遥か未来。100年以上先。その時代にはもう彼女は生きていない。助けても再会することはできないのだ。

 それでも主人公はクロノス・ジョウンターに乗り、彼女を助けに行く。

 というのが1作目。設定が見事。タイムマシーンに制約を作ったところがドラマを盛り上げた。

 この辺の努力。映画人は絶対に見習わなければ!と思う。「ハリウッドのような高額の制作費がないから、面白い映画が作れない」と言うヤツが多い。

 が、ドラマの設定や物語で演劇の世界はアメリカ映画以上の感動を作り上げているのだ。その意味でも、この劇団は本当に凄い。

 さて、今回の舞台の物語だが・・・。

 (つづく)

 
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