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後輩監督を悼んで(1)訃報 [日々報告2008]

秋空.jpg

 数ヶ月に及ぶ仕事が終わり、ほっとしていた。

 そこに訃報。後輩監督で、若い友人が亡くなったという知らせだった・・。

 僕と同じ町に住んでいる奴。歩いて15分の距離。

 少し前に電話で話したばかり。この日の朝も、

 「演出した番組が放送されるから見てね!」

 そんなメールをしたばかりだった・・・。

 「死んだなんて・・・嘘だろう?」

 携帯に電話。でも、出ない。

 直接、駅前の彼のアパートを訪ねると、すでにご家族と友人たちが集まっていた。

 部屋の片付けている。

 そこで事実だと聞かされる・・・。若い友人が死んだ。

 彼は、僕の監督作「ストロベリ-フィールズ」を映画館で見たとき、声を上げて号泣していた。

 そこまで泣かなくてもというくらい、ボロボロに泣いていた・・・

 その後。いろんな意味で応援していた自主映画監督。

 そして、ついこの間、プロの映画監督としてデビュー。

 初の劇場映画「ブリュレ」は渋谷で公開中だった。

 先日も街角で、ポスターを発見。

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 「ポスター見たぞぉ!」

 そうメールしようと、思っていたところだ。なのに・・・デビュー作が遺作となった・・。

 林田堅太。32歳。

 後輩の若い友人・・。ずっと応援していたのに・・・。

 なぜだ・・・・。その彼の映画葬に行って来た・・・。

(つづく)



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