次回作は何ですか?!(上)(2007/01/12) [prologue]
昨年、僕が監督、プロデュースした「ストロベリーフィールズ」が公開
毎回、マスコミ関係者から聞かれて困ったことがあった。
「次回作は何ですか?」
という質問だ。が、全く考えていなかった。
というのも「ストロベリー」を作ると宣言したとき、
業界の友人たちから、何度もこう言われていた。
「映画を自分で作るなんて無理! 絶対に不可能!」
無名の新人監督がオリジナルの脚本で、製作費を集めて映画を作るなんて
前例がない。ありえない!と誰もに言われた。
「でも、命がけでかかれば何とかなる!」
「撮れたら死んでもいい!」
「殺されてもやる!」
そう思って走り続けた6年だった。
だから、次回作なんて考える余裕もない。
いや、考えたら苦しいときに「ストロベリー」は諦めて、
次回作に賭けよう…….と思ってしまう!
だから、一切、次回作については考えなかった。
6年がかりで映画は完成。マスコミ取材を受けた。
そうしたら記者さんたちに
「次回作はどういうものですか?」
と聞かれるようになる!
やがて、業界の友人たちからも頻繁に言われるようになる。
「次回作は?」「依頼は来てるんでしょう?」
「あれだけの作品を撮ったんだから、映画会社が放っておかないでしょう?」
ただ、一番厳しいのこの言葉・・。
「次回作は、6年後にしないで下さいね!」
(つづく)