脚本家を目指した頃(下)書かないと上手くならない! [アンコール]
自主映画時代もそうだったが、
何も作らない奴は、人の作品を無神経に批判。
「俺ならもっと、凄いものができる!」
と言っていた。
僕も最初はそう思っていたが、いざ、作ると大変だった。
8ミリ映画でさえも何本も作らないと、
評価されるどころかイメージしたものさえ、
作る事はできなかった。
シナリオも同じ。
自分が書きたいものを書くのにも、表現力が必要。そして書かないと表現力は育たない。
何もせずに「俺は才能があるから!」という奴もいるが、それは勘違い。
数を書かないと、人に感銘を与えるシナリオは書けないのだ。
アメリカ留学から戻り。アルバイトをしながら、シナリオを書き始めた。
でも、次の問題が立ちはだかる。
シナリオを映画会社に持ち込もうとしたら、ほとんどの会社で拒否された。
「そんな暇も、そんな人員もいない」と言われる。
そこで先輩の助監督やプロデュサーに見せてまわった。
でも、彼らもなかなか読んでくれない。
シナリオライターへの道。そこからスタートしたこと思い出す。
いろんなことがあって、何度も絶望して、また、戦って、
今は脚本家をしている。監督もする。編集もする。
自分が書いた作品を映画化するときは、製作費集めもする。
現在、次回作の準備に走り回っている。
(つづく)
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