ようやく、シナリオ執筆。順調!(下) [2012年]
シナリオを書くというのは、ある意味。
宗教の修行のようなものかもしれない。
解脱(?)するまで、滝に打たれるような?
でも、なかなか解脱はできない。
本当に霊が降りてくることが大切?
ただ、解脱したら、もう日常に戻るのがむずかしい。
今、僕の頭の中では、
4人家族が原発事故に巻き込まれて逃げている。
もう、僕がどう展開させるか?
ではなく。勝手に主人公たちが動いている。
そう書くと、”やっぱ、監督。狂ったんだ・・”と言われそうだが
物語を作るとは、そういうもの。
しっかりとした設定を作れば、登場人物は主張を始め
勝手に走り出すのだ。
今回の登場人物。先にも紹介したが、4人家族の物語。
まじめで不器用なお父さん。
元気で理解あるお母さん(こんな設定は僕の作品ではめずらしい)
早く実家を出て都会に行きたい大学生の姉
動物好きで、いつも元気な中学生の妹。
彼等、彼女らが、もう独立して、動き回る。
一応、主人公は姉と妹だが、油断すると、お父さんが主役の座を脅かす。
その家族が原発事故に巻き込まれる。
昨夜は避難所での生活を書いた。
いや、もう書いたというより、連続ドラマを見ている感覚。
書いているという意識ではなく、見つめているという感じ。
どうなるんだろう? 大丈夫だろうか?
この先どうなるんだろう? 書きながら涙が溢れることもある。
こんな感覚に襲われるときは、かなりいいものになる。
”ストロベリーフィールズ”も、”青い青い空”もそうだった。
おおまかなストーリーは決めているが、書いている僕にも
物語がどんな結末になるのか? まだ分からない。
(つづく)