書道パフォーマンス映画ではない(下) [アンコール]
”青い青い空”の公開が近づき、マスコミ取材が始まった頃
記者さん、ライターさんが、こう言うことがあった
”書道パフォーマンスの映画ですよね?”
違います。と、説明、
記事ではデモンストレーションと書くようにお願いした。
映画作りはこだわりが大事。
例えば、外国人から見ると、着物も浴衣も同じに見えるらしい。
でも、間違って報道されるのは日本人として心外。
着物は着物、浴衣は浴衣と伝えてほしい。
表現が正確であることで、心も伝わる。
朝日新聞さん。
全国版で書道映画を紹介した記事、”青い青い空”も取り上げてくれた。
他はパフォーマンスなので、パフォーマンスと表現するが
こちらはデモンストレーションであることを明記してくれて
ありがたかった。
そして、これも言われた。
”書道がブームで映画やドラマが作られているので企画したのですか?”
要はブームに乗って、後追い企画だね?という意味だ。
が、朝日新聞の記者さん曰く
”4年前、一番、最初に企画され、
準備を続けていた書道映画であること。知っています”
これも嬉しかった。
他のメディアでは
ほんの1、2例だけ、書道パフォーマンスと書いたマイナー誌があったが
取材もせず、こちらのHPも見ず、資料も読まずに書いたようだった。
(記者失格!)
でも、ほとんどが本来の書道を大切にした作品と伝えてくれていて
安心した。
公開後、書道関係者からお褒めの言葉をたくさん頂いた。
”映画やテレビが書道を取り上げると、ステレオタイプな書道を描く
屈辱的な表現、いい加減な描写も多い。
でも、”青い青い空”は違う。
デモンストレーションは、書道パフォーマンスではなく
本来の大字表現になっていた”
そして、書道の心も伝えてくれた。ありがとう”
”青い青い空”は青春書道映画ではあるが
書道パフォーマンスの映画ではない。
そこがこだわったところであり、多くの方に理解してもらえたこと
嬉しく思っている。
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