三船美佳さんの役作り(下) [秘密シリーズ]
通常、役作りというと、シナリオを読みながらあれこれ考える。
でも、三船美佳さんはそれだけではない。
ロケ地を歩くことで、自分が演じる春美という女性がどんな子供時代を
過ごし、どんな学生で、どんな学校に通い。
その町の道をどんな思いで歩いていたのか?
そんなことを想像しながら歩いたというのだ。
「こんな古い道。歩いて高校に通ったんだろうな」
「子供時代から全然変わらない町の風景。春美は好きだったのかも?」
もちろん、そんなシーンはない。でも、そんな子供時代の記憶や思いを
確認した上で、大人になった春美を演じることで
リアルな演技ができるのである。
監督も同じように、撮影前。まだ俳優が決まる前に
登場人物の人生や歴史を探して町を歩く。
今回も、浜松の町を、浜松の四季を巡り歩いた。
(つづく)