東京で初号試写(3)大林宣彦監督の感想 [感想をご紹介!]
上映が終わり、出口前のロビーで待つ。
いろんな方が出て来て、声をかけてくれる。
やがて、大林宣彦監督が登場。ドキドキ・・。
「太田君。君はとんでもない作品を作ったね」
と、おしゃっるので、駄目な作品だと言われているのだと思った。
ら、大林監督は笑顔で
「素晴らしい作品だったよ。おめでとう!」
と握手を求めてきた。
つまり「とんでもなく、素晴らしい作品だった」ということなのだ。
さらに、こう続けた。
「浜松出身の木下恵介監督が見たら、本当に喜んでくれたと思うよ。
本当に美しい映画だったね・・日本中の子供に見せたい映画だよ・・」
涙が溢れた。
ただ、巨匠に褒められて嬉しいというだけではない。
僕が10代の頃から大林映画を見て育った。
大林監督は先生とも言える存在。
いや、先生というより、
もし、僕が音楽家なら、大林監督はモーツアルト。
先生というより、モーツアルトに褒められたというレベル。
そんな日が来るなんて、
映画少年時代には想像さえしなかった。
大林監督。その場でメッセージを書いてくれた。
それは「青い青い空」のパンフレットに掲載される。
映画館で販売されるので、ぜひ、読んでほしい。
(つづく)