アフレコ(4)記念写真 [アフレコ]
ミシェルに、撮影時の写真を見せる。
「わーーーー、4月だったんですね? なんかもう1年以上前のような気がする」
本当にそうだ。
撮影って、別世界に旅していたようで
東京に帰っても、時差ボケどころかタイムスリップしていた感覚になる。
クランクアップから1週間後に、スタッフと会っても「懐かしい〜!」とか
思え、十数年ぶりの再会のように思える。
それだけ中身の濃い撮影をしているということなのだが、
同時に、撮影が終わると、あの浜松の日々が遠い昔に思えて、その時の気持ちが
思い出せず、アフレコをしても、何か感じが違ってしまうことがある。
それをまず、あの浜松の日に戻ってもらう。
その小道具が記念写真。そして、うなぎパイなのである。
(つづく)