大切にしたいもの(1)書道 [撮影準備!]
まず、「書道」
今回の映画「書道♡ガールズ」の題材である。
野球映画なら野球。サッカー映画ならサッカー。バレーボール映画ならバレーボール。
その題材を大切にすることが大切。
いい加減な表現をしたり、間違った描写をせず、正確に見せることを心がける。
というのも、野球やサッカーなら誰でも知っているので、
間違った表現をすると、すぐバレてしまうが、
書道という馴染みがあるようで、ない分野だと、映画界は適当な表現でお茶を濁すことが多い。
映画界では題材を取材せず、資料ビデオしか見ないで3週間ほどでシナリオを書いてしまう。
その道の人が見ると、怒りだすような無礼な描写をする。
今回のシナリオを書き始めた3年前。
大手映画会社のプロデュサーから、こう言われた。
「どうせ、書道のことなんて誰も詳しく知らないんだから、適当でいいんじゃない?」
だから、日本映画はダメだと言われるのだ。
分からなければいいという問題ではない。クレームがつかなければいいということではない。
本当の書道を取材し、理解し、学んで、シナリオを書かないと、
観客の心に伝わる物語はできないのだ!
2007年から1年間。書道取材をした。その後も、取材は続けている。
自身でも筆を取り、書を書くようにした。もう4年目だ。
それでもまだまだ、足りないのだけど、書道を知らずして、書道映画は作れない。
(つづく)