いまどきの映画監督業・実態? [最近、考えたこと]
最近の映画監督というのは、プロデュサー的な仕事をかなりしている。
一部の人気監督のように、次々に依頼が来る人を別にすると、
ほとんどの監督は自分が撮りたい映画の企画を立てて、営業してまわる。
映像会社のプロデュサーに企画書を見せて、
「こういうの、やりたいんです。そちらの会社で製作費でませんか?」
と頼んでまわらねばならない。
友人監督も製作費を集めで、駆け回っている奴が何人もいる。
本来、それはプロデュサーの仕事で、監督は依頼が来てからスタート。
だが、それではなかなか仕事が始まらないし、自分が本当に撮りたい作品は自分で動かないと撮れない。
また、プロデュサーも最後の最後まで動かないで、企画会議用の材料は監督に全て集めさせたりする奴が多い。
それはPの弱体化、サラリーマン化、公務員化とも言えるし
(もちろん、素晴らしいPもいるが、全体的に弱体化は感じる)、
監督がより積極的になったとも取れる。
(積極的ならざるを得ない事情が強いが)
ただ、本来以上に仕事量が増えても、プロデュサー料はもらえないことが多いのが現実。
でも、よく言えば、「地獄の黙示録」時代のコッポラと同じスタイル
(彼は製作費を全て自分で集めて映画を製作した)、
また、スタンリーキューブリックも同じスタイルで映画を作り続けたのを思い出す。
僕も前作「ストロベリーフィールズ」では自身でPをして、製作費集めからスタートした。
そのせいか? 今では、映画製作に関してはその辺のPより詳しい。
作品の中身だけでなく、さまざまな面での方針やテーマを提案、立案する。
コンセプトから、宣伝、観客ターゲットのことまで・・。それでギャラがもらえる訳ではないのだが・・。
書類も自分で作る。本日は昼前に起きてから執筆。
もう6時間以上もパソコンに向かっている。
今日。僕からメールを受け取った太田組メンバーも多いはず。
さまざまな関係者に何通もの書類を送った。
ふーーーー、肩が張り限界が近づくが、まだまだ、書くべきことがある・・・。
それに本当の戦いは、まだまだこれから!
太田隆文監督作品「ストロベリーフィールズ」製作日誌
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