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クライマックスの大会シーン。LAでの反応は?(1) [LAの映画祭参加]

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 ジャパン・フィルム・フェスティバル・LA

 「青い青い空」の上映中。

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 さて、いよいよクライマックス。

 書道退会シーンとなる。

 観客はもう完全にスクリーンに釘付け!

 「シンコ。ガンバレ!」「ミサト、マケルナ!」

 そんな顔で食い入るようにして見ている。

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 ここで意外なシーンがウケて驚く。

 ステージに立つ直前。八代先生(波岡一喜)が部員たちに、最後の話をする。

 そこで、みさと(草刈麻有)がこういう。

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 「また、マイケル・ジャクソンから始めるの?」

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 そこで、今回の上映で最高の笑い声が起きた。
 
 僕も意外! くすくすっという笑いなら分かるが、大爆笑

 これは先に説明した部分と同じ。

 クライマックスがスタートし、八代先生と生徒たちの別れの場面である。
 
 センチメンタルで、物悲しい、そんな場面で

 馴染みのあるマイケル・ジャクソンという名前が出てきたことでの

 笑いなのだ。

 また、別れのシーンなのに「マイケル」の話を覚えていて

 それを例にとるみさとの可愛さへの、微笑みもあっただろう。

 さて、ステージの幕が上がる!!!

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(つづく)

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職員室のシーン。涙と笑いと密やかな拍手 [LAの映画祭参加]

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 ハマコー先生登場。

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 もう駄目か・・・・大会には出られないのか?

 そう思ったときの、デビー先生の機転。

 真子がもらった手紙を開けて叫ぶ。

 「出場許可だあ!」

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 20代の白人女性グループ。密かに拍手。

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 観客は映画というより、ボクシングを見ているかのよう

 誰もが真子たちにエールを送っている。

 アメリカ映画。たまにこんな盛り上がりを見せる。

 「インディジョーンズ」シリーズ

 「エイリアン2」のシガニー・ウィーバーエイリアンの対決シーン

 或いは、黒澤明の時代劇。

 それが今、目の前で同じ盛り上がりを見せている。

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 三美子が「極楽」の文字を出すと

 泣いていたのに皆、笑う。

 半紙のパートは、ことごとく笑いが起きる。

 いよいよ、クライマックスへ突入だ。

 (つづく)


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三美子のシーン、アメリカ人の反応は? [LAの映画祭参加]

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 「青い青い空」LA上映。

 後半戦に入る。笑いのシーンはなくなり、物語は重苦しくなる。

 場内も同じように、陰鬱なムード。

 皆、真子(相葉香凛)に共感。

 同じように、悲しみを感じているように見える。

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 そして、いよいよ、日本では誰もが泣いた

 三美子(橋本わかな)のシーンだ。

 果たして?

 見ていると、ここLAでもわかなの名演に打たれて

 次々に涙を流し始める。

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 白人女性グループ。日系人のおじさん。暗がりで見えない後ろのお客も

 メガネをはずしたり、手で目を押さえたり、顔を触ったり

 皆、涙を拭っているのだ。

 橋本わかなの名演技。アメリカでも受け入れられたのだ。

 続いて、八代先生の回想。

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 不良時代のパートでは、再び笑いが起きながら、

 オカンのパートではまた涙。

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 そして、真子が職員室に向かう。

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 この辺からの観客の表情、こうだ。

 「ゴー!真子。ゴー!」

 「You can do it !」

 誰もが真子を応援している。戸惑う真子を後押ししている。

 いや、観客の表情を見ていると、

 自分もみさとたちと一緒に、職員室に

 乗り込もうとしているかのようだ。

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 (つづく)


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「書と音楽のコラボ」シーンは? [LAの映画祭参加]

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 墨かけ合戦シーンのあと。

 旅館の大広間で、部員全員が謝るシーン。

 観客から笑いが起こる。

 そして、八代先生から筆の説明。書道のうんちくのシーン。 

 ここもまたアメリカ人観客は真剣な顔。

 「へえーーーーーー筆って、いろんなもので出来ているんだ・・」

 という表情。いや、これは日本でも同じ。

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 日本文化なのに、筆の原材料を知らない人が多かった。

 なので、ここは海外の人に書道のことを紹介するシーンでありながら

 日本人にはいかに日本文化を知らないか? 感じてもらえるシーンでもある。

 そして前半最後の場面「書と音楽のコラボ」

 ここから観客は完全に映画の世界に入り込んでいた。

 真子(相葉香凛)やみさと(草刈麻有)が書道を書く姿に

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 日本の美しい四季の風景に

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 酔いしれるように見ている。

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 3分を越えるシーンだが、台詞は一言もない。

 全て映像と音楽で見せている。

 ここも言葉の壁を越えて、世界の人に理解してもらえるシーンだろう。

 以上前半戦。日本と同じ場面で観客は笑い。

 同じシーンで涙した。

 だが、後半。笑いは少なくなり、涙涙の連続となる。

 日本では後半50分は、涙の連続。

 果たしてアメリカ人観客の反応は?

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 日本人は泣ける映画が好きだが、アメリカ人は違う。

 涙の連続のシーンを、どう受け止めるのか?

 注目の後半が始まる。

 (つづく)

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墨かけ合戦シーン。笑いが遅れる? [LAの映画祭参加]

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 墨かけシーン

 ここまで、日本で笑ったシーンは皆笑い。涙のシーンは皆、涙だ。

 大きな紙に、大きな文字を書く練習。

 見るからに皆、下手!っという感じ。

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 でも、アメリカ人観客。真剣に見ている。

 トン子(田辺愛美)と卓也が揉めて、墨のつけ合いに

 やがて、みさと(草刈麻有)も加わって墨かけに

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 だが、観客はまだ真剣に見ている。

 途中からようやく笑いだす。ここは日本と違うリアクション。

 理由は分かった。

 ここは僕の認識不足。「分かるよね〜」発想に捕われていたのだ。

 日本人が見れば、書道部員たちの大字を書く姿。やる気もなく、意気がない。

 「まだまだ、下手だし、遊び半分だな」

 と分かる。が、アメリカ人が見ると

 巨大な紙に筆で文字を書くこと自体に興味があり

 真剣に見てしまう。

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 そこからお笑いシーンになっていくことに乗り遅れるのだ。

 後半戦は皆、体を揺らして笑っていたが、

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 ここが唯一、日本と違う反応。

 まだまだ、僕も日本の発想に縛られていること痛感。

 上映はつづく

 (つづく)

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孝太郎君の場面は涙。卓也の自転車は笑い。 [LAの映画祭参加]

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 「青い青い空」LAでの上映は続く

 「コロッケ」に継ぐ涙のシーン。孝太郎君の場面。

 ここは台詞だけの説明。間接的な表現が多いので心配。

 そして、孝太郎君の作った俳句を、書にした春山先生の文字

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 アメリカ人には読めない。果たして、このシーンは伝わるのか?

 心配したが、ここでも観客は涙。

 白人姉ちゃんグループも、日系のおじいさんも涙。

 多くの人が鼻をすすった。
 
 そして、合宿に向かうバスの中

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 「メンバーあと1人か・・」と言っていると後窓の外 

 自転車で追いかける卓也(冨田佳輔)

 ここで笑い。

 そして、いよいよ、日本では一番爆笑だったシーンである。

 (つづく)

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八代先生はロックンロールが好き [LAの映画祭参加]

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 ひとつには八代先生(波岡一喜)

 書家で教師なのに

 「ロックンロールが好き」というミスマッチ設定が面白いのと

 彼の性格を表現できる。

 ただ「矢沢永吉が好き」「頭脳警察のファン」(ほとんど僕の趣味)

 これだと、八代先生はいかにも!という感じになってしまう。

 それより「ローリング・ストーンズ」や「マイケル・ジャクソン」の方が

 よりミスマッチ感が大きくなり、

 八代先生のキャラがユニークになる。

 同時に、海外の観客もその方が分かりやすいのでは?

 そう考えた。

 「頭脳警察が好き」と言われても海外の人は分からないが

 「ローリングストーンズが好き」というと、

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 親近感があるし、そんな人が書道の先生というのも面白い。

 それだけでなく、シナリオを書くために書道の取材を1年ほどやっていて

 気づいたのは、ストーンズやスプリングスティーンとの共通点である。

 先にも書いたが、個性やスタイル。オリジナリティの大切さ。

 ミュージシャンも、書道も同じなのだ。

 LAでの上映を見ていると、その辺がとてもうまく伝わり

 異文化である書道を身近なものとして

 感じてくれているように思えた。

 (つづく)

 
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アメリカ映画の台詞にあって、日本映画にないもの [LAの映画祭参加]

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 アメリカ映画、

 会話に有名俳優やミュージシャンの名前よく出て来る。
 
 「セント・エルモスト・ファイヤー」では

 同棲していた恋人たちが、別れるときに荷物を整理
 
 一緒に買ったものを分け合うシーンがある。

 「このレコードは持って行っていい。それもいい。

 でも、スプリングスティーンは駄目!」

 と主人公の一人が言う場面がある。

 彼の性格が感じられる上に、アメリカでのスプリングスティーンの人気が分かる。

 先日、お邪魔した名画座のオーナー・タランティーノ

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 そんな台詞が得意。

 「トゥルーロマンス」の主人公は

 延々とソニー千葉(もちろん日本の千葉真一です)とエルビス・プレスリーの話をしていた。

 でも、日本映画って、そんな台詞。あまりない。

 「昨日見た高倉健の映画がおもしろくてよ〜」

 とか、ほとんどない。

 「小田正和のあの歌詞が好きなんだよな」

 とか、やはりない。

 同じ日本の中なので、クレームがつくのを気にしているからかもしれない、

 僕の作品ではその種の会話をよく登場させる

 以前はミステリー作家の名前がバンバン出て来る

 というVシネマを書いたことあるが、

 今回の「青い青い空」では、

 海外のミュージシャンの名前がいっぱい出て来る。

 (つづく)

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ローリングストーンズの台詞で笑い? [LAの映画祭参加]

 「青い青い空」の上映が続く。

 面白い反応に気づく。

 まず、八代先生(波岡一喜)が体育館で、大きな筆で大字を書くシーン。

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 最初は書道に対する興味で、真剣に見ているが

 書いていたのが「Rock'n Roll」だと分かると

 笑い声が起こる。

 そして、同じく八代先生がノーサレンダーを聴く真子(相葉香凛)との会話シーン

 「ローリングストーンズは聴かへんのか?」

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 その台詞で笑い声。

 理由はこうだ。観客のみなさん。日本映画だと思って見ている。

 それも書道が題材。
 
 なのに、馴染みあるストーンズの名前。筆で「Rock'n Roll」の文字。

 言い換えれば、アメリカ映画を見ていて、

 「矢沢永吉。聴いたことあるか?」という

 英語の台詞が出てくるようなもの。

 或いはアメリカ人が富士山の絵を書いているシーンがある。

 何だか、不思議な感じがすることでの笑いなのだ。

 さらに、同じ反応はデビー先生(ミシェル)のシーンでも起こる。

 授業でデビーが英語で話す場面。

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 みさと(草刈麻有)がビデオカメラに向かって英語で話すシーン。

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 この辺も「英語ダーーー」という驚きの反応。

 これらも先と同じ。

 アメリカ映画を見ていたら、主人公が急に日本語を話すシーンのようなもの

 スティーブン・セガールの映画で、彼が日本語で

 「ナベチャン。チョウシ ドウ?」(辺ちゃん。調子はどう?)

 という台詞があって、大笑いしたことがある。

 急に自国語が出て来ると、不思議な気がし、笑ってしまう感覚がある。

 そしてアメリカ人観客の表情を見ていると、単に笑っているというより
 
 よく知るアーティストや英語が出て来ることで、

 親近感を持ってくれていること強く感じる。

 (つづく)

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「コロッケ」シーンで観客が涙。 [LAの映画祭参加]

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 黒澤映画を見ていて感じた。

 「言わなくても分かるよね?」発想に縛られなければ

 日本映画も世界に通用するということ。

 それを実践して来た。でも、海外で自分の作品が上映されることなんてなく

 確かめること。できなかった。

 それが今、LAで「青い青い空」が上映されている。

 そして、目の前でアメリカ人観客が笑い、食い入るように画面を見つめている。

 さて、場面はコロッケシーン。

 日本では1回目の感動場面だった。

 アメリカ人の反応はどうか?

 場内中央に陣取る白人女性の4人組。20代後半。

 表情を見つめた。

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 「コロッケ」がパタパタ。音楽が流れる。見つめる真子(相葉香凛)

 コロッケを買いに行く三美子(橋本わかな)

 この辺から1人が前のめりになり画面に食い入って見ている。

 映画や芝居を見ているとき、
 
 もの凄く真剣になると、前のめりなる。

 映画館では少ないが、芝居の場合はよくいる。

 ま、後ろの席の人。凄く迷惑だが、超真剣な反応なのだ。

 暗がりだが、その子の表情を見つめると、

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 感動というより、

 「かつて私も同じ経験がある・・・」という顔だ。

 子供時代の記憶を思い出し、自分を見つめているようだ。

 日本でもこのシーン。そんな感想をもらった。

 「昔、私の絵が商店街に飾られたことあって、

 凄く嬉しかったのを思い出しました。

 そのときの記憶が蘇り涙が溢れました」

 その子も子供時代に、何かそんな想い出があるのか?

 4人グループの何人かが、涙を拭う。

 その後ろ。70代の日系人のおじさん。メガネを外して目頭を押さえる。

 場内から鼻をすする音。

 このシーンも伝わった・・・。

 相葉香凛と草刈麻有。そし橋本わかなの思いを込めた芝居が

 アメリカ人観客の胸を打ったのだ・・

 (つづく)

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タグ:相葉香凛
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