主人公は5人!5回の感動。(下) [ポストプロダクション]
主人公が5人。ということで
それぞれに1回ずつ。合計5回の見せ場。感動シーンを用意した。
真子(相葉香凛)は***ケのシーン。
みさと(草刈麻有)は渚の場面。
三美子(橋本わかな)は土手のシーン。
トン子(田辺愛美)は雨のシーン。
ミチル(平沢いずみ)は職員室のシーン。
他にも見せ場が何回かあるが、これらの場面。
本当にいい!
これも僕の演出ではなく、彼女たちの名演技のお陰なのだが、
涙なしには見られない。
浜松映画「書道♡ガールズ」の注目してほしい点である。
(つづく)
主人公は5人!5回の感動(上 [ポストプロダクション]
通常のドラマ、主人公は1人。
そして、脇役は主人公のためにのみ、存在するかのように物語が進む。
昔から変だと思っていた。
どんな駄目な奴にだって、脇役にだって人生はあるはず。
だから、僕の作品では何人も主人公がいる。
前作の「ストロベリーフィールズ」では、4人の女子高生が主人公。
1人1人に見せ場があった。
そのたびに観客席では、多くの人が涙・・。
4人の主人公がいたので、4回泣けたと言ってもらえた。
今回の「書道♡ガールズ」は5人の女子高生が主人公。
もちろん、その1人1人に見せ場がある。
(つづく)
文芸作品となった場面(下) [ポストプロダクション]
前作「ストロベリーフィールズ」に出演してもらった波岡一喜君。
そのときも、素敵な演技をしてくれた。
で、今回の「書道♡ガールズ」のシナリオを書いているとき、
教師役は誰だろう?と考えていて
いろんな俳優さんを思い浮かべて、
あ! 波やんだ!彼しかいない!
日本映画界でこの役を演じられるのは、波岡一喜しかいない!
3年前にそう思って、シナリオを書いた。
1年前から出演をお願いした。
その思いは大正解。本当に素晴らしい名演を見せてくれる。
そして、彼の母を演じてくれたのが、名優・松坂慶子さん。
この2人が揃えば、誰が監督しても、素晴らしいシーンになる!
僕が監督しても、やはり素晴らしい場面になった。
ぜひぜひ、見てほしい部分である。
(つづく)
タグ:波岡一喜
文芸作品となった場面(上) [ポストプロダクション]
***シーンとか書くと、関係者にしか分からない。
で、少しだけ具体的に書く。
波岡一喜君が演じてくれた書道教師。
その回想シーンがある。
彼の子供時代から教師になるまでが描かれる。
ここは本当に凄い!まさに文芸作品。
僕が演出したと思えないほど、いい!
何よりも、波岡君が本当に素晴らしい。
(つづく)
タグ:波岡一喜
影響を受けた映画 [ポストプロダクション]
自分が好きな映画の影響。
やはり出ている。
全く意識していないのに、出ている。
いくつかタイトルを上げてみる。
たぶん、それらの映画(ドラマ)のどんな影響が今回出ているのか?
想像しにくいと思うが、興味深いのでちょっと上げる。
「ローマの休日」「スターウォーズ」「怪奇大作戦」(ドラマ)
「リトルロマンス」「ロッキー」「あしたのジョー」(原作)
????? でしょう?
でも、明らかに影響がある! 自分でも驚いた。
どのシーンで、どんなふうにそれが出ているか?
それは映画を見てのお楽しみ。
(つづく)
あの映画のあのシーンだ! [ポストプロダクション]
映画を編集していると、当初と意図した方向とは違う展開することがある。
その話。先に書いた。
思い通りに行かない部分もあるが、意図せぬ素晴らしい展開も多い。
***のシーン。
とてもうまく行った。が、なぜ、うまく行ったか?
よく分からないことがある。編集しながら理由を考えていて
ハッと気づく!
そうか! あの映画だ。あの映画のあの場面。
それが影響していると分かる。
その映画をイメージしたとか、モデルしたという意識は全くない。
でも、その作品のあの場面がダブる。
その映画を見た人が見ても、たぶん気づかないだろう。
真似をしたのではなく、そんなふうにして自分が好きな作品の影響が出たとき。
結構、いいシーンになることが多い。
(つづく)
3番目の理由 名カメラマン [ポストプロダクション]
青春映画というより、文芸作品だと感じる理由。
3番目はカメラマンだ。
今回の撮影も、いつもお願いしている名カメラマンのSさん。
彼は日本人だが、撮った映像はヨーロッパ映画のようなセンスと美しさを持つ。
あの大林宣彦監督が彼の映像を見て
「ぜひ、撮ってほしい!」とラブコールしたり
オーストリア映画の監督が日本ロケをする際
日本映画を片っ端から見て
「この人だ!」と一目惚れ。選んだのが彼!
とにかく凄い人なのだ。
それでなくても腕のいいSさんに、1年前から浜松に行ってもらい、
ロケ場所の四季を全て見てもらった上で撮影したのが、
今回の浜松映画「書道♡ガールズ」だ。
Sさんの映像はもともとヨーロッパ映画のような風格がある。
その彼が浜松の美しい風景を撮影すれば・・
やはり、文芸作品になって行くのは分かる。
(つづく)
文芸作品と感じる理由 ロケ地 [ポストプロダクション]
青春映画というより、文芸作品と感じる理由。
2つめは、やはり、ロケ地。浜松の魅力だ。
通常、青春映画というと、東京等の都会が舞台となることが多い。
或いは鎌倉や横浜等の海のある町。
だが、どうしても都会が舞台だと風景が味気ない。
高層ビルやおしゃれなブティックは絵として、面白みもない。
それに対して、今回は浜松。
舞阪、浜松城、浜北、天竜、中田島砂丘、浜名湖と
美しい自然と調和する町で撮影した。
絵に優しさと奥行きが感じられ、暖かさと歴史がある。
奈良、京都という古都とは違った魅力がある。
その美しい風景が青春を描いても、文芸作品を感じるテイスト。
醸し出しているのだ。
(つづく)
青春映画より文芸作品(下) [ポストプロダクション]
今回の映画「書道♡ガールズ」
もちろん。青春映画ではあるのだが、それ以上に「家族」の物語になっていた。
青春映画というより文芸作品な感じ。
いろんな理由があるのだが、そのひとつ。
名優たちが参加してくれたことがある。
通常、青春映画だと主人公の家族を演じるのは、いかにも・・・という俳優たち。
それに対して今回は、
松坂慶子さん、長門裕之さん等。文芸映画に出演するクラスの
超有名俳優さんが出演してくれた。
俳優の力というのはとても大きく、作品をスケールアップ、レベルアップしてくれる。
この先、映像、音の作業が進めば、またさらに映画は成長して行くはずだ。
(つづく)
青春映画より文芸作品(上) [ポストプロダクション]
映画というのは、不思議なものだ
編集して行くと当初の意図とは違った、成長や展開を見せることがある。
「へーーー、こうなるんだ!」と作っている本人が思うことがある。
当初予定していた通りにならない部分もあるが、
逆に、予想もしない良い部分が出て来たりする。
そして全体のイメージも、自身で考えていた以上に変わって行く。
子供をサラリーマンになってほしい!と思って育てていても
意外なセンスを見せて、デザイナーになってしまうみたいな。
親の思いとは違う側面。発揮することがある。
今回の映画は。もともと青春ドラマ。
が、編集している内に、単なる青春映画を超えた物語になっていることに気づいた・・。
(つづく)