SSブログ
映画「ストロベリーフィールズ」 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

続・一般オーディションで合格したKさん(7)撮影開始! [映画「ストロベリーフィールズ」]

古本顔写真アップ.jpg

 監督の号令と共に、何十人もエキストラが一斉に動き出す。

 走る生徒。しゃべりながら歩く生徒。
 
 挨拶をして来る生徒。

 古本掃除前s.png

 でも、垣内さんは監督の指示通りに無視。

 今度はピンクの服を着た女性の先生が挨拶。

 これには返礼。急いで頭を下げる。
 
 あとは窓を拭き続ける。

 芝居をしているというより、本当に窓ふきをしている気分。

 「カットーーーーーーーーーーーぉ!」

 太田監督の大きな声が響くと、歩いていたエキストラの生徒さんたち立ち止まる。

20050917.jpg

 「はーーーー緊張するわー」

 ざわめきが起こる。そこに・・

 「オーーーーーーーーケーーーーーーーー!」

 監督の声。OKになったようだ。

 こうして垣内さんの初出演シーン。意外にあっさり終わる。

古本終了のコピーs.png

 「思ってたより、簡単やなあ・・」

 田辺のデ・ニーロとしては、余裕だった。

 あとの出番は、午後からだ・・・。

(つづく)




「書道♡ガールズ」浜松オーディション。一般出演者募集!

 明日、締め切り!

 まだ間に合う。応募しよう!=>http://eiga.hamazo.tv/e1930553.html




nice!(0) 
共通テーマ:映画

続・一般オーディションで合格したKさん(6)これが映画撮影 [映画「ストロベリーフィールズ」]

 太田監督の説明は、続く

 「そこに用務員・古本さんのキャラクターと背景が見えるようにしたいんです。

 後日、撮影する『天国への階段』シーンでの台詞にも関係してきます。

 よろしく、お願いします!」

 監督は早口でしゃべるだけ、しゃべったら、カメラの方へ走って行った。

 これが映画の撮影か・・

 古本顔写真アップ.jpg

 「紀州弁慶保存会での芝居の稽古と同じや。

 監督が説明して、俳優がその方向で演じる。楽勝や・・・」

 余裕が生まれる。

 カメラの横に戻った監督、何やら助監督さんと話す。

20050917.jpg

 そして、その人が大声で言う。

 「テストなしで、いきなり本番!」

 いきなり本番?!

 と思うところだが、垣内さん。意外に緊張もせず余裕を感じる。

 そして監督が、大きな声でこういう。

 「よーい、スタートぉ!」

 (つづく)




「書道♡ガールズ」浜松オーディション。一般出演者募集!

 明日、締め切り!

 まだ間に合う。応募しよう!=>http://eiga.hamazo.tv/e1930553.html




nice!(0) 
共通テーマ:映画

続・一般オーディションで合格したKさん(5)監督からの指示 [映画「ストロベリーフィールズ」]

古本顔写真アップ.jpg

 用務員役の垣内さん。地元田辺市オーディションで合格。

 映画「ストロベリーフィールズ」に出演する。

 いよいよ、撮影だ。カメラがこちらを向いている。

 垣内さん。指示された廊下の窓際に立つ!

 エキストラの生徒さんたちが、離れて待機。

exstraのコピー.png

 いつでも動き出せるようになっている。

 カメラはかなり遠くにある。そこから窓際の垣内さんを狙う。

 その彼の前を生徒たちが行き来する、というシーンだ。

 カメラの横、太田監督がいる。

20050917.jpg

 地元のオーディションで会って以来だが、

 インディジョーンズのような帽子を被っているので目立ち、すぐ分かった。

 その太田監督。走って来た。そして場面の説明を始める。

 「垣内さん。このシーンですけど、

 朝の始業開始ベルが鳴る前で、登校して来る生徒がまだいる時間。

 そこで窓の汚れを拭いている場面です。

 生徒たちの何人かは挨拶するんですけど、全部、憮然として無視してください。

 でも、途中で女の先生が来て挨拶するので、

 そのときは急に恐縮して笑顔で、挨拶を返してください!」


(つづく)

9938366.jpg


ロケした学校の写真ー「ストロベリーフィールズ写真館」=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123813


nice!(0) 
共通テーマ:映画

続・一般オーディションで合格したKさん(4)本物の俳優と思われる! [映画「ストロベリーフィールズ」]

古本顔写真アップ.jpg

 ロケ現場は、もの凄い緊張感!!!

 遠巻きに見つめる地元の人たちの話。垣内さんにも、聞こえてくる。

 「あの用務員の俳優さん。吉本興業の人らしでぇ!」

 「ああ、なんか、そういう感じやなあ。ええ味だしてるで〜。本物の用務員みたいや!」

 実はスタッフの中にも、垣内さんがプロの俳優でないことを知らない人がいた。

シーケンス 1のコピー.png

 「何か、この学校の用務員さんが、撮影を覗きに来てるのかなあ〜と思ってた。

 ら、用務員役の人だったんですね?」

 日頃はネクタイにスーツの営業マンなのに、今は誰の目にも用務員にしか見えない。

古本スーツss.jpg

 実はそれ、凄いことなのだ。

 違う職業の服を着ても、似合う。というのは一般の人にはできない。

 さすが、のちに「田辺のデ・ニーロと呼ばれる人だ。

 この辺から垣内さんの「伝説」も始まる・・

(つづく)

 「書道♡ガールズ」浜松オーディション。一般出演者募集!

 明日、締め切り!

 まだ間に合う。応募しよう!=>http://eiga.hamazo.tv/e1930553.html




nice!(0) 
共通テーマ:映画

続・一般オーディションで合格したKさん(3)撮影現場へ! [映画「ストロベリーフィールズ」]

古本顔写真アップ.jpg

 撮影。すでに始まっているようだ。

 スタッフさんの話だと、

 俳優の出ない、朝の廊下や下駄箱シーンを撮っているとのこと。

 図書室にいても、

 監督の「よーーーい、スタートぉ!」という大きな声が聞こえてくる。

朝の下駄箱.jpg

 図書室のドアが開く。助監督さんが呼びに来た。

 「用務員・古本役の垣内さん! お願いします!」

 「いよいよ、出番かあ・・・」

 垣内さんの最初の出演シーンはこれ・・。

 朝、始業ベルが鳴る前、生徒がまだ廊下をウロウロしているところで、

 用務員として、窓ガラスを直す場面。

 撮影現場に着くと、多くの見物人がいた。

 そして数多くのスタッフが自分を見ている。

 もの凄い数の目が、垣内さんを見つめていた・・・・。

 もの凄いプレッシャーである!


(つづく)

「書道♡ガールズ」浜松オーディション。一般出演者募集!

 明日、締め切り!

 まだ間に合う。応募しよう!=>http://eiga.hamazo.tv/e1930553.html



nice!(0) 
共通テーマ:映画

続・一般オーディションで合格したKさん(2)懐かしい場所でロケ! [映画「ストロベリーフィールズ」]

古本顔写真アップ.jpg

 この日はクランクイン。映画撮影の初日。

 控え室で待つ垣内さん。

 有名な俳優さんと共に出番を待ちながら、いろんなことを思う。

 今日の撮影場所の東陽中学。

 ここは垣内さんの母校でもある。

東陽中学Bーs.jpg

 今から20数年前、この学校に毎日通った。

 隅から隅まで知り尽くしている。

渡り廊下の内側.jpg

 いろんな想い出がある。

 木造校舎は夏、暑く。冬は寒かった・・・。

教室1ーs.jpg

 木造校舎で古いが、美しい学校だ。

 「でも、鉄筋の校舎やったらなあ・・・」
 
 と、あの頃は思っていた。

 その木造校舎。来年にはついに取り壊される。

 さまざまな想い出が詰まった建物。なくなってしまう。

校舎(横からL.jpg

 中学時代は何も感じなかったが、なくなるとなると淋しい。

 その木造校舎で映画撮影があり、それに自分が出演するということ。

 感じることがある。

下駄箱シーン2.png

 教室で勉強。運動場で体育。

 弁当を食べたこと。先生に叱られたこと。

 友達とケンカしたこと。

 いろんな想い出でいっぱい・・。

 そんな思い出の場所で、俳優として出演する。

 それも学校で働いている用務員の役。

 それもオーディションで選ばれた。

 十数人いるグループの中から演劇経験のない自分が選ばれた。

 何かの縁なのか? とても不思議だ・・。

 まさかこんなことになるなんて・・・あの頃には想像すらしなかった。

 感慨深く、嬉しくも、少し緊張・・・。

 その間にも、出番の時間が近づいて来る・・。

(つづく)


「書道♡ガールズ」浜松オーディション。一般出演者募集!

 明日、締め切り!

 まだ間に合う。応募しよう!=>http://eiga.hamazo.tv/e1930553.html



nice!(0) 
共通テーマ:映画

続・一般オーディションで合格したKさん(1)人気女優が目の前に! [映画「ストロベリーフィールズ」]

10007012.jpg

 映画「ストロベリーフィールズ」

 和歌山県田辺市で行われた一般オーディション。

 そこで合格した会社員・垣内さん。映画に撮影に参加。

 古本顔写真アップ.jpg

 初日の学校ロケで、控え室で待っている。

 同じ部屋。見るからに可愛い子がいる。

 佐津川愛美という10代の女優。

 あとで聞いた話、

 佐津川さんが出演しているドラマ、「がんばっていきまっしょい!」

 ついこの間まで、放送されていた大人気ドラマ。

 女子高生が、ボート部でがんばる物語。

 鈴木杏、相武紗季、岩佐真悠子、

 そして今回の映画「ストロベリーフィールズ」で主役を演じる佐津川愛美

9938366.jpg

 以前に映画にもなった同名小説のドラマ化。

 控え室で垣内さんに話しかけてきた田辺高校の子、毎週欠かさず見ている。

 そのドラマのメインキャラの1人である姫役が、今、目の前にいる。

 「わーーー凄い! 姫がいる!!」

 田辺高校の子。密かにはしゃいでいた。

 「やっぱり映画の撮影なんやなあ。有名な俳優さんがいっぱい来てるんや・・」

 そんな、せっかくの機会。俳優さんの出演作品を事前に調べて、見て・・

 「・・予習しておけば・・よかった・・」

 そう思うが、手遅れ・・。

(つづく)

古本顔写真アップ.jpg


 
「書道♡ガールズ」浜松オーディション。一般出演者募集!

 明日、締め切り!

 まだ間に合う。応募しよう!=>http://eiga.hamazo.tv/e1930553.html 





nice!(0) 
共通テーマ:映画

11月11日、「1」が4つ並ぶ日・第3部 (5)親と子が一緒に! [映画「ストロベリーフィールズ」]

 IMG_4170.jpg


 そして当日。紀南文化会館の玄関口、そこにできた長い列。

 声をかけてくれたのが、その東陽中学の先生だったのである。

 「監督。始めまして! でも、ブログの写真や紀伊民報の写真で知ってたので、声をかけさせてもらいました!

 ここにいる子らが、東陽の1年生です」

 IMG_4175.jpg

 そういって、指差した方向に200人に超える子供たちが、遠足に出発するときにように集まっていた。

 中学1年生。13歳から14歳。

 僕が「ストロベリー」を見てほしかった一番若い世代。

 大切なテーマを伝えたかった世代が、こんなにたくさん来てくれた・・・。

 感無量・・・。

 いや、子供たちだけではない、親の世代の人たち。

 父親、母親、おじいちゃん、おばあちゃんも、列に並んでいる。

IMG_4176.jpg

 まさに「親と子」が一緒になって、映画を見に来てくれたのだ・・・。

 こんな嬉しいこと・・・・どう表現すればいいのだろう・・・。

 そして、今、思うと、次回作のテーマも、

 このときに、スタートしていたと思える・・・。

 (この項、了)


 _m_T-OTA[1].png
nice!(0) 
共通テーマ:映画

11月11日、「1」が4つ並ぶ日・第3部 (4)中学校の1年生全員で! [映画「ストロベリーフィールズ」]

10227999[1].jpg

 3年前の11月11日の話。続ける・・。

 電話をくれた東陽中学の先生に答えた。

 「実は11月11日に紀南文化会館で『ストロベリーフィールズ』の凱旋上映があるんです! 

 その前後なら特別授業に行かせてもらうこと。できます!」

 先生。声を上げる。

 「わーーーーーーー奇遇ですね! 何か神様のめぐりあわせみたいです!

 絶対に無理やと思って電話したんですけど、うれしいです。

 ほんなら、職員会議で、その上映会に、学年全員で見に行く提案をしてみます!」

 後日、1年生全員が僕の監督作「ストロベリーフィールズ」を見に来てくれることになった!

 (つづく)


 _m_T-OTA[1].png
nice!(0) 
共通テーマ:映画

11月11日、「1」が4つ並ぶ日の物語・第3部 (3)教育者の方々からの声 [映画「ストロベリーフィールズ」]

1835400

 「ストロベリーフィールズ」。当初、地元では誰1人、賛同してくれずに難航。

 「映画だけはアカン。協力できません!」

 と言われ続けた。2年、町に通って、

 ようやく応援してもらえるようになった・・・。

 結局、スタートから完成まで、6年かかった・・・。

ストロベリーチラシss.jpg

 本当に辛い6年だった・・・・。

 でも、その瞬間。全てが報われたと思えた・・・。

 親と子へのメッセージは伝わったのである。

 それも教育者の人たちが賛同。

 理解してくれたのだ。

 そして映画だけではなく、僕自身の話まで聞きたいと言ってくれた。

 その先生方からの依頼を聞いたとき、

 本当に泣きそうになった・・。

 それも1人ではない、複数の先生方が同じことを思いつき連絡をくれた。

 「この映画を生徒たちに見せたい!」 

 「それを作った監督の話、生徒たちに聞かせたい!」 

 そう考えてくれたのである・・・。

 監督として、映画作家として、

 こんな嬉しいことはなかった・・・・。


(つづく)


 
_m_T-OTA[1].png



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画
前の10件 | 次の10件 映画「ストロベリーフィールズ」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。