相葉香凛スペシャル(7b)本番! [アンコール]
2010年6月
準備が出来ると、僕は真子役の相葉香凛のもとへ。
「真子ーしんこ。準備はいいかな? もし、もう少し時間がほしいなら待つけど・・」
相葉は、地面を見つめたまま。呟くように答える。
「大丈夫です・・・」
「じゃあ、本番。行くからね?」
相葉は黙って頷く。
もう、すでに役に入っているようだ。
こんなときに、余計なことを言ってはいけない。
僕は道を隔てた向かい側にある店へ。そこに設置されたカメラの後ろにまわる。
モニターを見ながら、言う。
「よし、本番! 行こうか」
演出部が次々に声を上げ、全スタッフに伝達。
「本番」「本番!」「お静かに!」「本番!」
「よーーーーーーーーい、スターーーーートぉ!」
(つづく)
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