原発事故を題材にした次回作 シナリオが90Pまで [太田監督の次回作!]
次回作のシナリオ(原発事故の物語)
現在、書いているのはこんな場面。
ーーー原発事故で避難。仮設住宅で暮らしていた主人公の一家
ようやく、一時帰宅を許されるが、
それは家財を取りに行くためだけのもの。制限は2時間。
ついに、その場面まで来た・・。
その種の報道はテレビで何度も見ていたが、
書いていると涙が溢れる・・・書くというのは、記述することではなく
主人公と共に、物語を体験するということ。
俳優が役を演じるのと同じ。役と同じように傷つき、悲しむものだ。
人が死んだり、傷つけられたりする場面ではない
しかし、どうしようもない悲しみに襲われる。
長年住んでいた家を終われ、一時帰宅しても、2時間しかいられない。
思い出の場所と、思い出の品。そして家族の空間を目の前にして
また、遠くへ行かねばならないのだ・・。
限られた物だけを袋に詰め、再び仮設に戻る人たちの気持ちとは
いかなるものなのか?
なぜ、そんな思いをせねばならないのか?
その人たちが何をしたというのだ?
そう。何もしていない・・・すべては原発事故のせいなのである。
そんな怒りを感じながら、執筆を続ける。
本日、ついに90P!突破
予定ページ数に達してもまだ完結しない・・。
また、思った以上の大作になりつつある。
そして、このあとはまさに悲しみのつるべ打ち・・・。
書いていて、こんなに辛いのは初めてだ・・
しかし、主人公たちと共に、その悲しみを見続けなければならないのだ。
それがシナリオを書くということである。
(つづく)
2012-06-25 20:00
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