今年も、あの子の墓参りに行く [太田監督/その後?]
(期限限定 追記)
この夏も、墓参りに行った。
僕が可愛がっていた当時17歳の女の子。
ドラマ等に出演。俳優をやっていた。
名前を柳原尋美という。
まさか、撮影で出会った2年後に、
ロケ地であった北海道で亡くなるとは想像もしなかった。
毎年、友人と共に、墓参りに行く。
今年は自宅入院状態で無理かと思えたが、友人が車で迎えに来てくれた。
その日に合わせて体調を整えていたこともあり、
墓参りに行けた。
あの子とは2本のドラマ.。”太陽娘と海””風の娘たち”
そして、映画”モーニング刑事。”で一緒に仕事をした。
あれから12年。
共演者たちのほとんどは結婚し、母となっている。
今もテレビ活躍中の子も多い。
でも、彼女は19歳で人生を終えた。
生きていれば今年で32歳。
僕は秋に、とうとう50歳になる。
あの子より18年も長く生きてしまった。
そんなことを墓に向かって語りかけた。
毎年、この日になると
生きている意味、見つめ直さずにはいられない・・。
(つづく)