さらば、USC [epilogue]
車の窓から、USCのキャンパスを見ながら
空港へと向かう。
自転車で車の前を横切り、大学に行く生徒たち。
僕も同じように、この学校に通った。
そして、20年前もこの大学の横を通り
空港へと向かった。
この町へ帰って来るのが、まさか20年後になるとは想像もせず。
次はいつだろうか?
20年後? 70歳?
もう、生きていないかもしれない。
そう考えると、これが人生最後のLAかも・・。
人生最後に見つめるUSCかも?
いや、意外に来年また、映画祭で招待されて来ていたりして、
でも、最後かもしれない。
そう考えながら、USCキャンパスの西側の道を走り。
アダムス通りをさらに西へ
USCをあとにする。
この大学があるから、LAに来た。
そして、ここで映画の勉強をした。
帰国してから、ここで学んだこと。経験したことを注いで映画を作った。
そして、このLAで僕の監督作品を上映した。
そして、今、また、僕は日本に戻る。
さらば、USC。南カルフォルニア大学・・。
いつか、また、会う日まで・・。
(つづく)