「青い青い空」と「今をいきる」 [秘密シリーズ]
大胆にも「赤ひげ」と「七人の侍」を骨格としてイメージ
「青い青い空」のシナリオを書いた。
書き上げてから、何度もリライト。
その内に、ある映画がダブるようになった。
「あーーーーこれは!」
ようやく気づいた。「今をいきる」である。
型破りな先生がいて、いろんな生徒たちがいて
頭の固い教師と父兄。
構図がそっくりだ。これは全く意識していないが
大スキな作品なので、無意識に影響を受けたんだろう。
ルーカスが「エピソード2」を監督したとき
アナキンとアミダラが花畑で戯れるシーン。
「『七人の侍』にも似たようなシーンがありましたが、影響あるのでは?」
そう聞かれて、ルーカスはこう言った。
「僕は黒澤から大きな影響を受けている。だから、意識しなくても
自然とそれが出ている。君がそう思うなら、きっとそれは正しいよ」
意識して真似ようとするといいものはできない。
でも、無意識にそれが出たときは、昇華され自分のものになっているので
独自の世界観が感じられるのだ。
その意味で、僕はピーターウィアー監督が好きで
自然と影響が出たのだろう。
つまり、骨格は日本の黒澤映画だが、中身はアメリカ映画なのだ。
というのも「今を生きる」だけでなく、
同じP・ウイアー監督の「刑事ジョンブック 目撃者」も大スキ。
アーミツシュの村で、ハリソンフォードたちが家を作るシーンがある
そのイメージで描いたのが「書と音楽のコラボ」シーン。
どちらも、音楽だけで台詞がなく、映像で全てを見せる。
ああ、それならば・・
(つづく)