「カラテキッド」 [秘密シリーズ]
もう1本。参考にしたアメリカ映画
「カラテ・キッド」
日本風にいえば「ベストキッド」
ジャッキー・チェンのリメイク版ではなく、
パット・モリタのオリジナル版の方だ。
あの映画の見事なところは、日本のカラテだけでなく
日本の礼儀や考え方。文化を
主人公のダニエル少年に伝える。すなわち、観客に伝える。
それでいて、文化映画ではなく、エンタテイメントであり
青春感動ムービーなのだ。
これは日本で「1」を見たが、LAで「2」「3」を見た。
「1」に比べて、他の出来は悪いが、場内は異様に盛り上がる。
これを見たアメリカ人の友人は、しばらく「オオタさん」というので
僕も彼を「ピーターさん」と呼んでいたほど。
(パット・モリタ扮するミヤギは、必ず英語でも「***さん」と呼ぶ)
凄い映画だ!
文化まで伝える痛快娯楽作品!
だったら、書道を扱った映画でも、日本の文化を伝えながら
痛快感動作に出来るのではないか?
そう思って「青い青い空」に挑んだ。
だから、アメリカ人に内容を説明するときは
「書道版のカラテキッドです」
という。これが一番伝わる。
日本で「スイングガールズ」の「書道版」だね?と言う人がいるが
もともと、そちらではなく
「カラテキッド」の「書道版」を目指していた。
だから、クライマックスに八代先生が真子たちの演舞を見守るところ
ここはパット・モリタのラストカットを意識して撮影した。
主人公はラルフ・マッチョなのに、
ラストカットは、パット・モリタ!
最高の笑顔だった。
こちらの八代先生役、波岡一喜も素晴らしい笑顔
横にいる卓也を抱きしめ、もう一度拍手。
パット・モリタに負けない素敵なシーンとなった。
(つづく)