「ロッキー」 [秘密シリーズ]
書道の大会。いかにも書道ではおもしろくない。
で、「ロッキー」の試合シーンをイメージ。
書道大会なのに、リングアナを設定した。
この種のイベントで、アナウンサーによる中継なんてありえない。
でも、ボクシングも、プロレスも、
アナウンサーによる中継があるから盛り上がるのだ。
一時期、格闘技や女子プロをよく見に行っていたが
会場に行くとなぜか?盛り上がらない。
リングアナの声は会場では流れないからだ。
で、書道大会にもリングアナを持ち込んでみた。
書道を中継するなんて、ありえないが
映画的効果を盛り上げることができる。
これはもうひとつ理由がある。
「ロッキー」だけでなく、日本のボクシング漫画の名作
「あしたのジョー」のクライマックスの影響もある。
矢吹丈VSホセ・メンドーサの試合。
あのときのリングアナが最高だった。
白木洋子が一度、会場を飛び出したあと、車に乗るが
ラジオで中継をしている。それがとても効果的!
姿は見えないのに、アナウンスだけで心に伝わる。
そこで書道大会だが、リングアナを使用。
さらに、ジョーの試合を見に、昔の仲間がみんな会場に来る設定
少年院時代の仲間、青山、対戦相手だったウルフ金串、カーロスリベラ
そこだけでもう泣きそう。
そして、アメリカ映画の定番だがテレビ中継。
「ロッキー」や「インビクタス」でもそうが、
SF映画の「ローラーボール」「デスレース2000」でも
中継されていた。
見ている観客まで、視聴者になってしまう。
日米の様々作品の手法。取り入れてある。
(つづく)