クライマックスの大会シーン。LAでの反応は?(3) [LAの映画祭参加]
特にこの大会のシーンは顕著だ。
5分近くもある場面。台詞はない。
書道部員の誰かがミスをしてハラハラするとか
ライバル校の得点を越えないと、優勝できないとか
そんな設定は一切ない!
サスペンスも、絶対的なピンチもない。
ただ、ひたすら真子たちが大きな文字を書き続けるだけ。
なのに日本の上映でも誰も動かず、画面を食い入るように見る。
若き俳優たち。
相葉香凛、草刈麻有、橋本わかな、田辺愛美、平沢いずみ
5人の演技を越えた気迫と真剣さが、観客の胸を打つのだ!
LAの観客も同じ。
いや、日本以上に凄い集中力で見ている。
「真子。しっかり! みさと、がんばれ!」と
「三美子、しっかり!」「いいぞ、トン子!」と
「ミチル。さすがだ!」
そんな声援を送るようだ。
もう、八代先生(波岡一喜)と同じ気持ちかもしれない。
そして、書き上げたあとの大きな紙を立てて、
観客に見せる。
映画館の観客、「おおおおー」という顔。そして安堵の表情。
「真子。よくがんばった」「みさと、最後まで出来たね!」
固い表情でスクリーンを見つめていた観客たち、笑顔を見せた!!
(つづく)