悲しき少女たち(5−終)再会 [想い出]
先の演劇学校に通っていた女の子。
その内の1人と、8年後に再会した。
僕が去ったあと、学校を辞めて、劇団に入ったという。
大きくはないが、年何回も公演をするところ。
主役を演じることもあるという。
見に行ったが、あの頃とは見違えるような演技。
あの学校の呪縛から逃れて、大きな成長を遂げていた。
その子。小さな役だが「青い青い空」に出てもらった。
こう言っていた。
「とても勉強になりました。そして、どんな役でもいいから映画に出るのが
子供時代からの夢だったんです・・」
今年も舞台に立つという。
アルバイトしながら、稽古にがんばっている。
「生活は大変ですけど、楽しいです。
自分の夢だった、演劇やってますから」
笑顔でそう話してくれた。
(了)