作曲家との仕事。 [音楽について]
作曲家の遠藤浩二さん。
僕の作品のほぼ全部を担当してくれている。
「ストロベリーフィールズ」はもちろん。
モーニング娘。のドキュメンタリー作品も
「怪談・新耳袋」も、「風の娘たち」もそうだ。
そんな彼との打ち合わせ、ちょっと独特。
まず、編集を終えた映像を見ながら、音楽イメージを説明。
これは誰でも行うパターン。
でも、このときに見せる映像には、僕がイメージする既成の曲をすでに入れてある。
といって、その曲に似た曲を作ってほしいのではない。
方向性やリズムを伝えるためのもの。
例えば、3分間台詞なしのシーン「書と音楽のコラボ」という場面がある。
文字を筆で書くという動作。そのリズム。
どうも、舞踏会で踊るリズムと似ていると思えていた。
例えば「シャル・ウイ・ダンス」の曲。
或いは「美しき青きドナウ」。
全然、別物の2曲?と言われるかもしれない。
それを遠藤さんに話すと、
「ああ、どちらもワルツですよ」
なるほど・・・ということで、あのシーンは
ワルツを踊れる曲を作ってもらった。
そんな風に、イメージする曲を選び
映像につけて、見てもらう。
そんなふうにして音楽を作ってもらう。
(つづく)