映画で音楽は重要でない? [音楽について]
映画というと「映像が大事」とよく言われ
古い監督だと「このシーンは重要だから、音楽はなしにして見せたい」
とか言うことがある。
「このシーンは間が持たないので、何か音楽を入れて盛り上げてほしい」
とか・・・音楽をBGM。まさにバック・グランウド・ミュージック
だと思い、重要視していない。
「音楽に頼らないことが大切」だと思っている人が多い。
そのせいか、映画を見終わったあと
そのテーマ曲を覚えている日本映画は極めて少ない。
対して、あの「ゴッドファーザー」はニーノ・ロータのメロディが蘇る。
「地獄の黙示録」を思い出せば
「ワルキューレの騎行」が聴こえてくるほど。
あのジョン・ウイリアムスの曲なしに「ジョーズ」はあり得なかっただろう。
思うのに、映画の力の半分は音楽ではないか?
それほどに音楽の力は大きい。
なので、毎回、映画を作るときは、シナリオ段階から音楽をイメージする。
前作「ストロベリーフィールズ」のときは
事前にいろんな曲を集めて、イメージ・サントラ版を作った。
それを聴きながら、シナリオを読んでもらった。
このシーンはこの曲・・と指定されていて
そのカセットテープを聴きながら、シナリオを読むという形。
それに対して、今回は少し違う方法論を取った・・。
(つづく)