「青い青い空」完成!(6)美しき職人たち [ポストプロダクション2]
いくら高いギャラをもらっても
それが地上げで儲けた金だと、スタッフは考えてしまう。
どんな感動的なシナリオでも、貧しい人たちを踏みつけて
儲けた金で、感動ドラマは作れない。
それが大島渚監督のいう「汚れた金」だ。
スタッフというのは、職人だ。
純粋にいい映画を作りたい!と願うアーティストたち。
皆、理不尽なことを嫌う。
自身を犠牲にしても、素晴らしい作品にしようとがんばる。
貧しい人を踏みつけにして儲けた金
それを集めた製作費で作られる映画、力が入るはずはない。
いいものが出来る訳がない。
大島渚監督、そう言っているのだ。
(つづく)