初日の午後 書道教室ロケ(9)野球ならok? [撮影初日の思い出]
もし、これが「書道大スキ!」ではなく
「野球大スキ!」という主人公ならOK。
野球が好きな子供、たくさんいる。
その子の気持ち。多くの人が理解できる。
観客はすぐに共感し、感情移入。
物語に入って行ける!
ところが今の時代、書道はマイナーな分野。
現在も書道人口は、激減の一途。
僕の子供の頃のように、多くの子供が書道教室に通う時代ではない。
書道に興味を持つ若い人は、残念ながら非常に少ない。
そんな時代に、書道大スキな子が主人公だと
「なんで、書道なんか好きなの?」「何がおもしろ訳?」
と思われて、主人公に共感したり、感情移入をしてもらえない。
単なる変人に思われる。
変人が映画の中で、いくら書道の魅力を語っても、
観客には伝わらないのだ。
観客が主人公に共感してこそ、物語の世界に入れる。
だから、こう考えた!
(つづく)