誰もいない大浴場 [お礼参り]
「よーし、撮影開始。あれ、急な雨だ! まずい!」
はっと起きると、夢だった。
時計を見ると午前5時半。撮影時にいつも起きる時間。
「ああ、撮影は終わったんだ・・」
1人では広すぎる8畳の部屋に、自分がいることにも気づく。
朝、風呂に入る。
いつもは、大浴場で撮影部の助手さんと必ず会う。出るときにはラインP。
眠い顔で「おはようございます」と挨拶した。
最終日は、波岡一喜君と一緒だった。
だが、今朝は誰もいない。静まりかえっている。
不思議な感じ。今日はもう撮影がないこと。まだ、実感できない。
(つづく)
2010-05-05 19:00
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