さらば、真子、さよならみさと・・。 [別れの日]
午前9時半。
出演者たちが発つ。
見送るのは僕と美術部、製作部が1人。そして実行員会の代表。
旅立つは相葉香凛、草刈麻有、橋本わかな、田辺愛美、平沢いずみ。
そして、八代先生役の波岡一喜君だ。
みんなみんな素敵な子たちだった。
本当に、この子たちと映画が作れてよかった・・。
真子であり、みさとであり、三美子であり、トン子であり、ミチルだった。
最高の5人だ。
ああ、忘れてはいけない。デビーを演じてくれたミッシェルもいる。
一人一人と言葉を交わし、抱き合って別れを惜しんだ。
涙がこぼれそうになる。最後の一人が波やん。
「波岡君。ありがとう。波やんにお願いして本当によかった。最高だったよ」
波岡君も笑顔。
「こちらこそ、ありがとうございました!」
前回の「ストロベリーフィールズ」では握手で別れたが、
今回は、男同士で抱き合って別れを惜しんだ。
俳優たち。バンに乗り込む。エンジンがかかり発進。
さよなら、真子、みさと、三美子、トン子、ミチル。さよなら、八代先生。
車が見えなくなるまで、手を振って見送った。
(つづく)