冨田佳輔くんの思い出 [撮影19日目/お寺&病院]
宿舎に戻り、スタッフルームに行くと
テーブルの上、マイケル・ジャクソンのCD。
冨田佳輔君に貸していたものだ。
病院ロケが終わり、彼が挨拶に来たとき、
「テーブルの上に置いておきます。長い間、ありがとうございました」
と言っていた。
冨田佳輔。
書道部、唯一の男子部員、卓也の役。
どちらかというとコメディリリーフの役回り。間抜けな男の子の役。
そんな冨田君。もの凄い努力家だった。
まず、書道特訓でがんばった。本当にうまくなった。
そして演技についても、
毎日のように質問をしてきた。提案をしてくる。
「明日のシーン。***のようにしてみたいんですけど、
いいですか?」
やがて、卓也のキャラを広げ、
シナリオに書かれた卓也を成長させてしまった。
(後半につづく)
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