マイケル・ムーア「キャピタリズム」(下)監督の思い [映画感想]
監督のマイケル・ムーア。映画のナレーションも担当している。
最初は「ゴッドファーザー」のドン・ビトー・コルレオーネの声色を真似たりして
笑いを取るしゃべり方をしている。なのにクライマックスでは、胸を打つスピーチをする。
ジョンFケネディ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
彼らのスピーチに負けずとも劣らない感動のスピーチだ。
「アメリカはこのままでいいのか? 何かを始めなければならない!
戦争に負けたドイツや日本ができることを
なぜ、アメリカはできないのか?
一部の金持ちだけが幸せになり、大多数の市民が貧しさに苦しむ」
それは間違っているのでないか?」
そのマイケルムーア監督の「思い」に胸打たれる。
まっすぐに国を見つめ、時代を見据える映画に涙してしまう。
イエローのテープで、ウォール街を包囲する監督。
その姿が涙でかすんだ。映画は技術ではない、やはり「思い」なのだ。