太田組式、編集の心得?(3)霊を呼び出す! [特報編集!]
編集室に監禁状態になり、外部との接触を断つ
誰とも会わず、電話もせず、映像素材と向かい合う。
最初の数日が苦しい。誰かと話したくなる。電話をかけたくなる。でも、耐える!
何日か、その状態を続けていると、編集の霊が降りて来る。
何か、仏教の修行みたいだが、本当にそうなのだ。
あるいは、イタコの霊を呼び出すような感じ。
その霊が降りてきて、取り付いたら、もう止まらない。
編集作業を何十時間も続ける。
毎日、朝から晩まで、寝るまで作業してしまう。
食べる時間さえ惜しくなり、片手で持てるものしか食べない。
言葉も話せなくなり、ひたすら編集画面に向かい作業。
この作業が映画本編の場合は1ヶ月以上。
そんな状態になって編集すると、かなりいい作品になるのだ。
いや、そういう状態で作業せねば、いいものはできない。
同僚とダベリながらの編集では、ダメなのだ。
(つづく)