シナリオを書くということ(4)ストロベリーの頃 [脚本]
そう思ってかかったのが『ストロベリーフィールズ』である。
仕事を断ってシナリオを書いた。だから、時間はある。(経済的には大貧窮したけれど)取材もできる。半年ほどかかって第1稿を書いた。
その頃の話=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-10-25-1
その後、製作費集めに月日がかかり、気づいたことがある。
「もう、これでOKだ。満足できる物語だ」
と思っていても、1か月ほどして読み直すと穴だらけ。で、リライト。「よし、これでOK」と思い、また1か月。すると、以前には気付かなかった問題点が見えてくる。
1年が経つと、まるで樽詰されたワインが発酵。味に奥行きが出てくるように、物語も発酵を始める。キャラクターの過去や背景、今まで考えなかったものが見えて来たのだ・・・。
(つづく)
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