テレビドラマを見て勉強します宣言(5) [監督のお仕事!]
「歳をとると、頑固になる」
とよくいうのは、そういう状態のことではないか? 歳をとって頭が固くなったというのも、実は「脳の問題」。脳細胞がどんどん死んで行き、記憶力が悪くなったのではなく、「新しい情報」を無理矢理に「過去の記憶」にはめて答えを探す。
裏付けもないのに、その答えを信じて疑わない。まさに「頭が固い」「頑固爺」といわれる存在は、「脳の老化」とイーコールである。
決して、ボケたとか、頭が悪くなったというのではない。ただ、ひたすら「過去の情報」に縛られる。それでいて新しいことを知るチャンスがない。吸収する力も落ちている。だから、正確な状況判断ができないのだ。
同じこと。不況対策にも言えるのではないか? 昔は不況なら公共事業という公式だった。
でも、この十年それを散々やったが、経済はよくならなかった。もう、昔のようには行かないのである。なのに、多くのベテラン議員はまだ、それを続けようととしている。(古いばかりでなく、建設業者との癒着もあるだろうけど)
民主党の小沢一郎。まさにその建設業者から献金を受けていた。「政治を変えよう!」という人が、最も古い体質を引きずっていたのだ。予想外に世論が彼に厳しいのも、こう思われたからだ。
「こんな古い頭の人に、政治は変えられない!」
(つづく)