ジョージ・ルーカスの秘密主義(上) [映画界の話]
スピルバーグの秘密主義について書いたが、ルーカスも同じ。
「スターウォーズ/帝国の逆襲」のとき。
今では誰もが知る秘密だが、ダースベイダーの正体。
公開まで絶対に的な機密。シナリオにも、それが分かるベイダーの台詞には別のことが書かれていた。
さらにスタッフやキャストは物語や撮影について、一切語らないという契約までさせられている。
事前に書類にサインしてから、撮影に入るのである。
それでも撮影時にベイダーを演じた俳優は、あの有名なシーンでは「私が父だ・・」とは言わず、書かれてある別の台詞も言わない。
「1、2、3・・」
と言うように指示されたらしい。それを聞いてルーク役のマークハミルは、「嘘だ!」と応えたのである。
撮影時にベイダーの正体を知っていたのは・・・、
何百人もいる関係者の中で、ルーカス他、数人だったという。
(つづく)