スピルバーグの秘密主義(3)アカデミー賞で? [映画界の話]
アカデミー賞の授賞式。アメリカ留学中に見た。
日本でも中継録画で放送されたかもしれないが、いつの年だったかスピルバーグとルーカスがプレゼンターとして登場したことがある。
アカデミー賞の場合。プレゼンターが登場する前に、そのプレゼンターを紹介する人が登場する。
その人ももちろんアカデミー会員で、過去に大きな業績のある人。確か、有名なプロデュサーだったと思う。かなり年配の。
スピルバーグを紹介したときのコメント。
表面的に聞いていると「若き才能ある映画監督」とか言っている。だが、そのニアンス。引き合いに出す例。酷くバカにしたもの。
「しょせん。小僧だよ! 少しくらいヒットを飛ばしたからと映画監督とは呼べないよ」
と言わんがばかり。
影で批判するならまだしも、映画人の祭典でもあるアカデミー賞でそんなことをいう。
その手の人々、ハリウッドには数多くいること。痛感した。
(つづく)