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劇団・新感線「朧の森」in大阪(下)(2007/02/25) [舞台演劇]

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 「朧の森に棲む鬼」を上演しているのは難波の松竹座。昔は映画館だった。

高校時代にここで「八つ墓村」や「さらば宇宙戦艦ヤマト」「スーパーマン」(クリストファー・リーブの1作目です)を見たのを思い出す。
 
 大正時代に造られた大阪最古の映画館は建て直されて、新しいものになっていた。

場内は映画館時代に比べると狭くなっていた。が、演劇にとっては見やすく、東京の劇場より俳優の動きに臨場感と迫力がでる。
 
 芝居を見ていて感じたのは、新感線と僕の作品の共通点。駄目な奴らが力を合わせてがんばるというところ。

 「ストロベリー」では佐津川愛美扮する夏美、マキ (谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)たちが、力を合わせて健気にがんばったように「朧の森」も後半戦になると、染五郎扮する憎きライVS古田新太と負け組になってくる。

 アクションというより、それぞれの思いが痛いほど伝わり応援せずにはいられなくなる。特にキンタを演じる阿部サダオが素晴らしい!

 後半のさらに後半となると、筋を知っているのにまた涙が零れる。そして、カーテンコールは東京と同様にスタンディングオベーション。場内の観客が全員立ち上がり拍手を送る。それも東京より1度多い、4度のカーテンコール。

 場内アナウンスが流れても客は拍手を続け、染五郎たちは4度目の登場。誰もが拍手を送らずにはいられない最高の舞台だった。  

 しかし、このカーテンコールは映画にはない感動。いつも悔しく思う。と、いいながら、実は「ストロベリー」最後の草原シーン。あれは映画版のカーテンコールを目指したもの!
 
 「朧の森」の2回目を見ていくつかの学ぶべき点を見つけた。それを突き詰めて自身の次回作に生かしたい。

 現在、東京では劇団・新感線の舞台を録画したものを、映画館で上映している。舞台のチケットはなかなか取れないが、劇場なら何とか彼らの魅力を感じることができる。

(とは言え、劇場でもソールドアウトの日が多いらしく、上映期間延長となったようだ)

 入場料が通常の映画より少し高く、2500円もするのは痛いが(舞台なら1万円台!)映画を超える感動を経験できる。特に「髑髏城の七人 アカドクロ」がお勧め。

 「ストロべりー」鉄男役の波岡一喜君(彼は染五郎と共演経験あり)にも、撮影前にその舞台をDVDで見てもらっている。橋本じゅんさんの役を鉄男の参考としていたからだ。

 いろんな意味で凄い芝居。興味のある方はぜひ、劇場で! 新宿バルト9で上映中!

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