SSブログ

劇団・新感線の舞台(下)朧の森 (2007/01/25) [舞台演劇]

朧の森 看板.jpg

  市川染五郎・主演の舞台「朧の森に棲む鬼」の幕が上がる。前半はどこへ行こうとしているか?分からず、迷いが感じられた。

 が、後半になって急激に盛り上がる。なるほど、そういうことか! 前半の意味も分かる。

 ラスト30分は壮絶。悲しいとか、可愛そうという単純なことでない、感情が内から溢れだし、訳が分からないのに涙が零れる!これが劇団・新感線の醍醐味!


 中でも市川染五郎が凄い。悪役なのだが、もう「こんなひどい奴はいない!」という役柄。

71p01.jpg

 「染五郎がよかった」とはいえないほど、憎憎しい思いが残る。「何て嫌な奴だ!」という印象。

 でも、それは「演技が素晴らしかった」ということなのだ。その悪役ぶりが強いだけに、反撃する古田新太らのキャラクターを応援せずにいられなくなる。

 悲しみと失望。希望と裏切りの交差。そこに見つかるものは何なのだろうか?


 さすがにチケット完売の胸震える感動作。やはり、観客の心を揺さぶるには、作者が人生をぶつける思いが必要なことを感じる。


 さまざまな厳しい状況があっても、作品に集中し、真剣にかからないと、このような作品にならない。


 「次回作は心してかかれ!」そう、自身にそう言い聞かせた。

 _m_T-OTA[1].png
nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。