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劇団・新感線の舞台(上)映画よりおもしろい演劇 2007/01/24  [舞台演劇]

朧の森2.jpg

 
 「太田が監督した映画『ストロベリーフィールズ』は舞台演劇的な要素が強い」

 という友人が何人もいる。それは多分正解。映画の仕事をしているが、僕は舞台演劇が大好き。中でも、唐組、劇団・新感線、キャラメルボックスが大のお気に入り。
 
 唐組の舞台は毎回2回ずつ見る。昨年の「紙芝居の絵の町で」は4回見に行った。新感線の「アテルイ」「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」も全て2回ずつ見ている(1度目は芝居を楽しみ、2回目は研究!)。

 DVDもほとんどある。僕の作品に影響が出ていたとしてもおかしくない。「ストロベリー」鉄男役の波岡一喜君にも、撮影前に「髑髏城」のDVDを演技の参考に見てもらった。(彼は染五郎とも共演したことあるし!)
 
 どの作品も言葉では言い表せない感動がこみ上げる。映画でもそこまで胸に迫る作品はなかなか出会えない。
 ドラマと違い俳優が観客の目の前で演じる、という生の迫力もあるが、作者が作品にかける姿勢と真剣さに圧倒的なものがあり、映画を凌いでしまうのだと思う。 

 技術や製作費だけではない。芝居に賭ける「情熱」が心を打つのである。この辺、学ばねばならないところ。
 
 先日、そのひとつ「劇団・新感線」の新作舞台を見に行った。現在、新橋演舞場で上演中の市川染五郎.主演「朧の森に棲む鬼」である。

 前回の「髑髏城(アオドクロ)」で一応、ある種の頂点まで行ってしまった感がある。そう思っていたら、今回は新しい分野に挑んでいた。
 
 作家にとってあるスタイルを極めたとき、別の方向へ行くのは非常に厳しい。客は以前のものを望むが、それでは前作以上のものはできない。といって、新しいスタイルを確立するのは試練の技だ。

 さて、劇場の席に着く。ワクワクしながら待っていると、いつものようにジューダス・プリーストの歌が流れ、幕が上がった!

 (つづく)

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